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iPhone/iPadアプリ アスリートライフスキル > 概要

大学生アスリート用
ライフスキル評価尺度
〜アスリートに求められるライフスキルを評価します〜

【アプリ概要】
・あなたのアスリートとしてのライフスキル(※)を測ります。
 ※心理社会的な能力。意味は以下の説明を参照ください

・簡単な質問(40問)に答えていただきます。




・あなたのアスリートライフスキルが10個の側面から評価されます。




・レーダーチャート画像はメールでPCアドレス等に送ることができます。


・アプリ内に保存して過去の結果と比較することもできます。






1.本尺度の解説

1.1 はじめに
本検査は,WHO(世界保健機関)により,「日常生活で生じるさまざまな問題や要求に対して,建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」と定義される,「ライフスキル(Life Skills)」と呼ばれる心理社会的な能力を10の側面から評価するものです.ライフスキルは日常生活への適応を促すとともに,勉強やスポーツ,ビジネス等の,各種パフォーマンスの発揮を基礎の部分から支える,重要な能力であると言えます.国内では,21世紀における教育の基本目標である「生きる力」に極めて類似した概念としても位置づけられています.

1.2 ライフスキルの性質
ライフスキル自体は個人が生まれ持った先天的な能力ではなく,その後のさまざまな経験(例:スポーツ経験)を通じて獲得することができる後天的な能力です.すなわち,本人の努力次第で,継続的にその獲得レベルを高めていくことができるものと言えます.その出発点として,まずは検査結果をもとに,現時点におけるあなたのスキルレベルを確認してみて下さい.

1.3 本尺度における注意事項
・ライフスキルは数多くのスキルから構成される広義な概念であり,本検査はその一部を評価するものです.
・本検査は数多くあるライフスキルの中でも,アスリートにおいてその獲得が強く推奨される(アスリートに求められる)ライフスキルを評価するものです.また,それらスキルの側面は,「日本一」等の優秀な競技成績を達成した一流のスポーツ指導者たちの貴重な経験をもとに導かれたものです.
・本検査は大学生アスリートを対象として開発されたものであり,その他の年代,特に小学生や中学生のジュニアアスリートにおいては,検査結果の信頼性は保証されておりません.
・本検査はライフスキルの各側面を4つの質問項目から評価する簡易検査であり,検査結果を過大評価することは適切ではありません.検査結果はあくまでもあなたのスキルレベルを把握するための1つの資料として位置づけて下さい.


1.4 各側面の解説
「ストレスマネジメント」
誠実に相談に乗ってくれる人物を選び,また,その人物への自己開示を通じて,自らのストレス(不安や悩み等)をマネジメントすることができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
学年による得点の差は見られないが,性別では女性の方が男性よりも得点は有意に高い.

「目標設定」
自らの目標の達成に向けた具体的な行動計画を段階的に立てることができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
性別では女性の方が男性よりも得点は有意に高い.また,個人種目(ラケット競技,武道等)と集団種目(サッカー,バレーボール,野球等)とでは,個人種目のアスリートの方が得点は有意に高い.

「考える力」
直面する問題や課題解決のための方策を自ら考え,導き出すことができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
性別に加え,個人種目(ラケット競技,武道等)と集団種目(サッカー,バレーボール,野球等)とで得点に差は見られないが,学年では上級生(4年生)の方が下級生(1,2年生)よりも得点は有意に高い.

「感謝する心」
表面的,形式的な感謝の言葉ではなく,相手からの支援やサポートを深く実感した上で形成される感謝の気持ちを表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
性別では女性の方が男性よりも得点は有意に高い.また,学年では上級生(3,4年生)の方が下級生(1年生)よりも得点は有意に高い.

「コミュニケーション」
自らが所属するチーム(集団)全体にわたり,円滑な人間関係を構築することができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
性別に加え,個人種目(ラケット競技,武道等)と集団種目(サッカー,バレーボール,野球等)とで得点に差は見られないが,学年では上級生(4年生)の方が下級生(2年生)よりも得点は有意に高い.

「礼儀・マナー」
スポーツマンシップに則った言動を,競技場面等において取ることができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
学年による得点の差は見られないが,性別では女性の方が男性よりも得点は有意に高い.

「最善の努力」
辛く困難な状況の中でも,諦めることなく懸命に努力しつづけることができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
個人種目(ラケット競技,武道等)と集団種目(サッカー,バレーボール,野球等)とで得点に差は見られないが,性別では女性の方が男性よりも得点は有意に高い.

「責任ある行動」
同じ失敗を繰り返さず,また,その失敗を教訓として自らの責任を果たしていくことができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
性別に加え,個人種目(ラケット競技,武道等)と集団種目(サッカー,バレーボール,野球等)とで得点に差は見られないが,学年では上級生(3年生)の方が下級生(2年生)よりも得点は有意に高い.

「謙虚な心」
傲慢な振る舞いにならないよう,自らの内面をコントロールすることができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
個人種目(ラケット競技,武道等)と集団種目(サッカー,バレーボール,野球等)とで得点に差は見られないが,性別では女性の方が男性よりも得点は有意に高い.

「体調管理」
食事と睡眠の両面から自らの体調を適切な状態へとコントロールすることができる能力を表す.
*個人の属性からみた特徴(大学生アスリートの場合) :
学年に加え,個人種目(ラケット競技,武道等)と集団種目(サッカー,バレーボール,野球等)とで得点に差は見られないが,性別では女性の方が男性よりも得点は有意に高い.


関連リンク
1 本尺度の開発に関する論文
「アスリートに求められるライフスキルの評価―大学生アスリートを対象とした尺度開発―」
スポーツ心理学研究
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjspopsy/advpub/0/_contents
(近日公開予定)

2 本尺度を用いた学術論文
「大学生トップアスリートのキャリア形成とライフスキル獲得との関連」
日本体育大学紀要
http://library2.nittai.ac.jp/dspace/handle/11015/1041

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